2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

苫米地英人「ドクター苫米地の新・福音書」

後半だけ読んだ。ゲーデルのどこが間違っていたか、という議論には、膝を打った。 キリスト教文化圏に住んだ事がないのでよくわからないが、ゲーデルほど頭のいい人でさえ、神の存在をどこかで信じていた、というのは、なんというか現代日本に住む身としては…

柳澤健「1976年のアントニオ猪木」

良書。ルポ的なアプローチで書かれていながらも、ミスター高橋本や、佐山・ターザンの本(未読)のような、ひたすらプロレスの価値を貶めるだけの私怨に満ち満ちた暴露本の類とは、一線を画するものに仕上がっていると思う。読み始めると止まらなくなり、一…

吉田戦車・川崎ぶら「たのもしき日本語」

吉田戦車、川崎ぶらの二人が、毎回様々な日本語について(主に一般名詞と形容詞)、辞書的な意味に必ずしも一致しない、語のもつ微妙なニュアンスにこそ最大の注意を払いながら、ユーモラスに検討していく一冊。二人の言語感覚の鋭さには驚かされた。辞書的…