2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

29日 二時ごろ起きる。「スチュアート・リトル」を観て少し泣く。シャマランの映画は何を観ても泣いてしまう。夕方から浅草へ。酉の市。会場が浅草寺だと思い込んでいたため、仲見世をぶらつくも、あまりにも人手が少なく、焦る。下手したら普段より空いて…

トビー・フーパー 悪魔のいけにえ THE TEXAS CHAIN SAW MASSACRE

一人で夜中に観たが、大勢で酔っ払いながら盛り上がりつつ観るとか、劇場のオールナイト上映かなんかで観るほうがあっていそうな映画だった。個人的な感覚なのかもしれないが、ホラー映画と一部のコメディ映画は大勢で観たほうが楽しめる気がする。小生のど…

ロブ・ミンコフ スチュアート・リトル

シャマランが共同脚本を担当しているということで観た。原作もののようだが、何箇所かシャマラン節を感じるところもあり。以下ネタバレ。まずはなんといってもreal/fakeの境界が無化されていくところ。御伽噺風の設定をとっているためなかなか意識の前面には…

残雪 暗夜

世界文学全集より。 時代順に代表的中短編を並べた構成のようだった。 最初の二編(「阿梅、ある太陽の日の愁い」、「わたしのあの世界でのこと―友へ」)は意味がわからなすぎて、笑える一方で恐くもあった。特に後者は気がふれているようにしか見えない部分…

http://www.cmn.hs.h.kyoto-u.ac.jp/CMN10/kawahara-lynch.html これを流し読みしていて気づいたのだが、古典と戯れて満足するパロディから、シャマランみたいな過剰な悪趣味さへ、という流れは、美術史における、マニエリスムとバロックの関係にとても良く…

27日 起きたら三時。焦る。ゼミに久々に一瞬だけ顔を出し、卒論の一部を提出。思った以上に怒られた。来週は出ないと。しばらく雑談の後五限に少し出て、その後「三田の家」で食事。「散歩の達人」に載った紹介記事を見たら、まるで小生が料理長を務めてい…

スラヴォイ・ジジェク 信じるということ

26日 昼過ぎに起床。ペンネを食し学校へ。村上隆氏ゲスト講義。ヴィトンとのコラボレーションや、ファレル、蟹江あたりとのからみ(CDのジャケやらPVやら)は、いずれもまず相手サイドの好みを徹底リサーチ→それに合わせる形でアイディアをいくつか用意→相…

24日 昼ごろから学園祭へ。友人が出演するバンドを観ようと随分早い時間に着いたのだが、寝坊して予定より三十分ほど遅れたところ、ライブ時間がほぼ三十分だったためほとんど見れず。その後数時間やたらと暇で困った。仕方ないので特に興味の無いサークル…

エドガー・ライト ショーン・オブ・ザ・デッド

ゾンビ・コメディ映画。好きすぎる。自分も何らかの形で、生きているうちにこんな作品を世に残せたらいいなあと素直に憧れてしまうクオリティの高さ。英国式コメディの伝統はやはり生きているんだなあ、と。共同脚本、主演を務めたサイモン・ペグ(ショーン…

斉藤環 生き延びるためのラカン

4 フロイト「機知」 駄洒落のような、機知によって語られる言葉には、ふだん抑圧され出てきにくい内容が検閲を経ずにあらわれやすい 抑圧を取り除くことが緊張の開放につながり、笑いをもたらす。 ex. 若い患者にマスターベーションをしたことがあるかどう…

桜玉吉 御緩漫玉日記

私小説風、日記漫画。例によって、自己との距離のとり方が非常に好み。吾妻ひでおの「失踪日記」なんかもそうだけど、本当に自分の経験した出来事なのか、と疑いたくなるぐらいに冷めた第三者的視点が一方にあるので、読んでいてもベタベタした感じがしなく…

フェルメール展 上野

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ヴィジョンズ・オブ・アメリカ展第三部 @写美

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田名網敬一展 @南塚アンダーグラウンド

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「アウトサイダー・アートの作家たち」展 @世田谷美術館

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23日 昼ごろ友人からの電話で起きる。カップ麺を食し、用賀へ。友人と合流し、世田谷美術館で、「アウトサイダー・アートの作家たち」展。アドルフ・ヴェルフリ「赤髯皇帝」にやられる。念のこもり方が半端ではなかった。どうやらヘンリー・ダーガー並にカル…

23日 昼前に起きる。うどんを食べて大学へ。学園祭。ステージ上で大阪のアピールをさせられている後輩女子の姿をしばし拝み、なんだか恥ずかしい気分になる。去年あまりの安さに感動して十冊以上本を買ってしまった、古書サークルのブースを今年も訪ねる。…

カンパニー松尾 YOGA

とりあえず来年の春に間違いなくインドに行くことを決意させてくれただけで感謝。 またそのうち再見するかもしれない。たまたまフレームに入ってきた、ということなんだろうが、最後の場面に出てくるスーツ姿のおっさんを撮れる、というのがこの人の才能なの…

20日 卒論に取りかかっているうちに、朝に。そろそろ生活リズムを直さねば、と決意、夜まで寝ないことに決める。昼前になんとか一章分終了、軽く食事をして上野へ。待ち合わせたこれまた徹夜明けの美女とフェルメール展へ。平日の真昼間にも関わらず、信じ…

楳図かずお 蟲たちの家

レオス・カラックス ポーラX

カラックスははじめて観た。劇中音楽と衣装はとてもよかった。 音楽は、特に工場でインダストリアルな爆音ノイズが流れる中、指揮者の指示に従い、複数のドラム、ギターを含む大所帯の編成で演奏している場面がかっこよかった。 あとは、ピエールの着ていた…

J.Gバラード コカイン・ナイト

バラードの作品ははじめて読んだが、凄まじかった。今年読んだ長編でベスト3には間違いなく入る。 96年にこの内容で書ける、というのは驚異。翻訳が出た時期の関係から、日本ではこの作品の先見性が、9・11がらみで論じられることが多いようだが、なに…

19日 三時ごろ起きる。最近太陽を見てないなあ。ラーメン、入浴、読書。卒論と何の関係も無い「コカイン・ナイト」を読み出してしまったら面白くて止まらなくなる。夜チャリで教習所へ行き、オートマに変更。これで死を免れた。なんとか年内に免許を取って…

18日 起きたら夕方四時半。最悪。もはや夕飯と呼ぶことすらはばかられる一食をとりあえず食し、近所を散歩。図書館→喫茶店→本屋、とまわり、帰宅した時点ですでに十一時。夜中から卒論の翻訳にとりかかるも、一向に進まず。自分がつたない日本語で背伸びし…

いがらしみきお かむろば村へ 〜3

21世紀に甦った、深沢七郎「庶民烈伝」か、あるいはダークサイドオブ「家族に乾杯」か、といった感じの、田舎にすむ庶民達の生活をユーモアとペーソス満載で描いた氏の新作長編。作品全体がおぼろげにまとう不穏な空気、その根底には、エコだ、ロハスだと…

悪趣味映画大全

洋泉社のムック本。わりと最近古本屋で見つけて購入したもの。原稿は半分ぐらい中原昌也が書いており、表紙のデザインは宇川氏。「悪趣味」ブームの頃に出たもののよう。なんというか、インターネットの普及によって、こういう、レアな海外の情報の紹介、と…

深沢七郎全集10 エッセイ 「夢日記」ほか

興味をひいたものだけを流し読み。大物映画監督の離婚観をボロクソにけなしているものが特に笑えた。相変わらず死生観と異性観は独特。あとがきに書かれていたように、自らの死を意識することが増えるにつれ、じょじょにユーモアの質が変わってきているよう…

危ない一号 第四号 青山正明全仕事

今同じような情報を紹介しても、一切金にならないだろうな、という印象を受けたものが多かった。まあなんとなく違った経路ですでに見聞きした話も多く、そこまで知的な刺激をうける記事はなかったんだが、いままで自分がこの手の情報を得てきたソースに対し…

古谷利裕 世界へと滲み出す脳―感覚の論理、イメージの見る夢

Jホラー論、横尾忠則・マティス論、橋本治論をとりあえず読んだ。