2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ちょっと長い気もしたが、そのへんは彼の持ち味でもあるので、仕方がない部分だろう。彼の作品は、過去の文学作品に言及することもあまりなければ、語りの形式や小説の構造に対して自己言及的に論じることもない。彼は所謂、「文学史や文学理論をしっかりと…
第三シリーズに突入。ややトーンダウンか。そこまでツボにはまったネタはなし。
元々がテレビドキュメンタリー出身だから仕方ないんだろうが、この人の所謂ドキュメンタリータッチと言われる作風は非常に癪に障る感じがして好きになれない。自然な感じの演技というものに、強いあざとさを感じざるを得ないからである。しかも今作は実話を…
下北沢にて鑑賞。・アフリカの光ショーケンと田中邦衛がキャラ立ちしまくっていた。とんでもなかった。ショーケンがかっこよすぎ。とりあえず意味もなくそのへんの奴殴るし、自転車を店の中に突っ込ませるし、千円札でオナニーするし。もう敵いません。途中…
気に入ったものをいくつか。 ・気づくことはなにかを失うことだ気づくことはなにかを失うことだ。このことに気づくのにぼくはなにを失ったのかについて考える。 もしかしたらそのために嘆くことになるかも。 ・モンタナ財産目録時速85マイルで走る車のフロン…
だらだらと半年近くかけて読んだ。どれだけ内容が頭に入ったものやら。 おそらく当時精神分析という学問領域自体が、かなりの批判的な目にさらされていたからだと思うが、全てのトピックについて、いちいち反論をつぶしながら議論が進んでいくので、まわりく…
パロディ短編集。アメリカの当時の事情にそこまで通じていないため、完全には元ネタが理解できない作品がいくつかあり、それらはうまく楽しめなかった。特に政治がらみのネタはついていけんかった。残念ながら。ただ、元ネタが特定できた作品については、十…
デビュー長編。各方面で絶賛されていたため読んでみたが、そこまで大傑作だとは思えなかった。正直なところ。ただ、デビュー作とは思えないほどに構成がうまいのは確か。よくあるパターンとはいえ、多くの登場人物をオムニバスっぽく描きつつも、最終的にう…
雑誌連載をまとめたエッセイ集。毎回ほぼ同じ展開で飽きるし、内容もいたって平凡。 文体は小説とあんま変わらないんだが、全然おもしろくなかったというのは、かえって興味深い発見だった。彼の小説のおもしろさは、そのかなりの部分を独自の文体に負ってい…
圧巻。観客の知的好奇心を刺激しつつも、エンターテイメント作品としても十分すぎるほどに成立しているという、奇跡的な作品。話の筋だけを要約してたどれば、まあ良質のSF作品という感じなのだが、あくまでも舞台は「うる星やつら」の世界である。原作の良…
腕のない男をからかうネタが素晴らしかった。身体的障害までネタにしてしまうってのはすごい。テレビで、ってのを考えると。 王室ネタとか、マルクスにサッカーのクイズ出すネタもよかった。 あとは、スパムメールの語源にまでなった、スパムネタもすさまじ…
「人間とはなにか」は後期トゥエインの悲観的思想が詰まった対話型評論。 人間何をするにせよ、まず自分の精神的満足が得られることこそが重要である。という意見を手を変え品を変え様々な具体例を持ち出しつつ検証していく。 贈与だとか隣人愛といったもの…
監督第二作目。脚本も書いたのはこれがはじめてだったのかな。確か。カラオケでたけしがビール瓶で組員殴って、それに怒った仲間をトカちゃんがワンツーで倒すシーンとか、花畑のシーンなんかが素晴らしかった。草野球したりパチンコ行ったりの日常と、ヤク…
タランティーノはあんま好きじゃない。キルビルとか何がおもしろいのかよくわからんかったし。今更レザボア観てみたんだが、これもイマイチ。任侠ものとかヤクザ映画の要素が入ってるのはわかるんだが、日本のヤクザ映画のがおもしろいんじゃねえか、とか思…
偽の王様と公爵が活躍するくだりとラストが印象的だった。特にラストのブラックさは痛快。かなり長い前フリで持ち上げておいて、一気に落とす、っていう。人種差別なんかなくなるわけないよね、そりゃ。まあ、ただ全体としてはこの作品はそこまで救いがない…
狩りのドキュメント映像のネタが一番ツボだった。 蚊を相手にバズーカ砲まで使うっていう。
デビュー短編。大学生のパーティーではじけられない自意識過剰なブス女が主人公。ライ麦の原型となった短編アイム・クレイジーが、盗んだバイクで走り出して屋上でこっそりタバコ吸う、みたいな話であまりにも駄作だったので、初期短編は全部ひどいんだろう…
ポケモンが最初に流行った頃はちょうど小4で、まさに直撃世代。当時を懐かしみながら読んだ。内容はまあ相変わらずという感じ。手抜き感がなくもない気がしたが。レヴィストロース「野生の思考」とフロイトの理論をベースに、ポケモンを解釈した本。無意識…
当時の日本映画にしてはかなり高い制作費で作られたにもかかわらず、あまりにもとほほな内容。 全くウケを狙っていないのに突っ込みどころのオンパレード、というのはエドウッドみたいだが、エドウッドを上回るひどさ。 北京原人がなんの変装もせずにちっち…
押井最新作。押井による戦後六十年史。台詞が一切なく、おそらく本にしたら300ページ分ぐらいあるであろう膨大な量のテクストを、ひたすらナレーション(山ちゃん?)が淡々と語っていくというとんでもない映画だった。予告編を見た限りでは、斬新な映像表現…
ジュニアの本。大喜利と顔写真ネタの二部構成。大喜利のセンスはさすがとしか言いようがない。どのテーマについても自分でネタを考えつつ読み進めたが、全くかなわないレベルのものしか考えつけなかった。大体のネタは、視点の面白さがまずあって、ズラして…