2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ウラジミール・ナボコフ ロリータ

キム・ギドク 永遠の愛

郡司ペギオ−幸夫 生きていることの科学

バートンフィンク

偶然性をいかに肯定するか オープンリミット太い線ノイズ 場所 散歩 雑誌 安請け合い人生ゲームの隠喩で言えば、1から6どの目が出てもまずい、という展開でなかなかサイを振れず、立ち止まり逡巡する。しかし、いざ覚悟を決めてサイを振ってみたら、サイが…

カンパニー松尾 豊田道倫 映像集Ⅱ

一曲目、宇多田ヒカルtravellingのカバー。「春の夜の夢の如し」というフレーズの切ないこと。彼女の現状を鑑みるとさらに切なさが増す。 川本真琴によるカバー、「友達のように」。絶品。 女々しさ全開の「ガールフレンド」、久生のドラムが冴える名曲「ル…

草森紳一 江戸伴狂伝 あの猿を見よ

死ぬ気でやり直す! ちひろ よう狂! 股を開いてくれたあなたに満腔の敬意を表したく候狂気と よう狂の間 いける限り狂気寄りにシフト 責任逃れの二重性意識では制御しきれない過剰性をできるだけ解放 不完全な二重性−>再帰的コミットメント 沢庵和尚葉隠

江戸ブーム

中川いさみ 兄さんのバカ!

ナンセンスギャグのセンスとか言い出すと、その時点ですでにトートロジカルな気もするが、センスがいまいち自分の好みと合わない感じがした。なんでだかわからんが。アイロンと蝙蝠傘のような、ある全く因果関係のない物の組み合わせがあったとして、なぜあ…

家族について 随筆について

マイケル・カーティス カサブランカ

古典なのでベタベタなのはしょうがないだろう。戦争と三角関係という二大テーマは普遍性あるし。いくらなんでも王道すぎるという気もしたが。まあそのへんは、大戦中に作られていることを鑑みれば随分観方も変わってくる部分か。 オチは流石にカッコつけすぎ…

梅佳代 うめめ

写真として構図が美しいだとか、光の加減がどうだとか、そういった面の魅力とは関係なく、観て笑える写真集。ガキと老人の撮り方もよかった。愛情がある撮り方。

ごっつ4

草森紳一 女の魅力百景① しぐさについて

吉田豪 男気卍固め

カンパニー松尾 くるみのブログ

AV

なぜ森下くるみが魅力的なのか。 もちろん見た目が可愛いのはあるが、それ以上に惹かれるのは、感受性が豊かで、ある程度自意識がしっかりしていて、やや捻くれている所だろう。常に、AV女優という職業を続けていくことに、何らかの疑問を持っているかのよ…

吉田戦車 タイヤ

人情噺のような、泣きの要素が強く出ている作品が多かった。 奇妙さと同時に、何となく温かみを感じさせるようなデペイズマンが基本にあるんだな、という感じ。小津やロシアアニメなんかを元にした作品もあったようで、よくある幻想的な昔話、民話などに出て…

志ん生 夜中のはばかりのような美しさ つまり 目の覚めるような 山城新吾 ゴアゴアと ブッシュかきわけ クリントン 草森紳一大先生 ハイヒールは一種の纏足である

・我々が生きる世界の仕組みを探求する ・そこでいかに生きるかを考える この二つは峻別すべき上について 否定神学システムの否定から、創発、生成に重きを置く自己組織化システムへ、あるいはデリダ・フロイト的なゆらぎを包含した郵便的システムへ、という…

中島敦 山月記

「臆病な自尊心」を墳悶によって飼い太らせてしまった李徴は、内なる獣性(尊大なる羞恥心)に負けて、獣となってしまう。 半端な自意識と自嘲癖を持つ人間が陥りがちな罠とその末路を幻想的な筆致で描いている。 自らの内に潜む狂気(獣性)をいかにして飼…

廣木隆一 やわらかい生活

メンへラーというか、自意識過剰なちょっとイタい女性を演じさせたら、寺島しのぶの右に出る者はいないということを改めて確認。主人公の性格設定といい、映画全体の空気感といい、今回同様廣木監督とコンビを組んだ「ヴァイブレータ」の変奏曲という感じだ…

矢崎仁司 ストロベリーショートケイクス

傑作。まず、報われない一途な愛に生きるデリヘル嬢、秋代役の中村優子が素晴らしすぎだった。惚れた。完璧だった。惚れた。居酒屋のカウンターのシーンと、指名先でチェンジしますか?って聞くところが完璧だった。まあ明らかに個人的な感傷が絡みまくって…

吉田健一 酒に呑まれた頭

旅の移動中に読む、というシチュエーションに一番合うのが彼の旅や酒がらみのエッセイではないかと思う。真似したくとも真似できない文体の魅力に酔い痴れた。

GKチェスタトン ブラウン神父の秘密

リリー・フランキー 美女と野球

文章力があるわけでもなく、文体に独特の味があるわけでもない。そういった部分で読ませるというよりは、扱っている人物なり出来事なりの面白さが目立つ感じだった。要は生き方が面白い、って話。 ある程度筆者自身が自己の体験を客観的に語っているので、い…

アルフレッド・ヒッチコック サイコ

緊迫感が最初から最後まで持続するように作られているのが凄い。 目線の動きで人物の不安をうまく表現しているところが多かった。女が殺されるシーンで、シャワーが流れ込むバスタブのアップから、死体の目のアップに移動、そこから少しずつカメラが引いてい…

谷崎潤一郎 春琴抄

都市で親の脛をかじって家事もなんもせず、バイトもせずに暮らしていると、人間的な生(文化)に触れる機会は増えるが、逆に動物的な生のレベルに関しては、ありえないほどに触れる機会がない。メシを食うために労働し、疲れて眠る。朝日と共に目覚め、再び…

フェデリコ・フェリーニ 道

魂のこもった、ど真ん中150キロのストレート、そんな感じの映画。 ジェルソミーナ役の演技が素晴らしかった。ザンパノ役の男性も素直になれない照れ屋ぶりの演技が見事だった。 フルートは置いていく、っていうことに尽きる。とにかく。