都市で親の脛をかじって家事もなんもせず、バイトもせずに暮らしていると、人間的な生(文化)に触れる機会は増えるが、逆に動物的な生のレベルに関しては、ありえないほどに触れる機会がない。メシを食うために労働し、疲れて眠る。朝日と共に目覚め、再び畑へ。といったリズムと無縁の、昼夜逆転、ひたすら文字と映像の洪水に触れ続ける日々。コンビニぐらいしか行かず、ロクに外に出ない日なんか、生物として完全におかしな時間の使い方している気がする。LOHAS礼賛ではないが、少しは動物的な次元と触れる部分を残しておかないと、五感が衰えるし、すぐに気が狂ってしまうような気がする。智恵子の「東京には空がない」という言葉が脳裏に響いている。なんとかせねば。