2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

30日 起きたら四時半。ひでえー。日テレの24時間ぶっ続け差別番組のアタマの部分だけ見たりとか。夜からWIRE08へ。D屋がいると思って手ぶらで行ったら雨のせいか知らんが一人もおらず、当日券しゃあないから買ったら、前売り+3500円という暴利にもほど…

井の頭自然文化園@吉祥寺 行きたい。屋根裏さんの展示の時かなんかについでで寄ろう。

恐怖・笑い・泣き

そもそも恐怖というのは、何に対して、どのようにして生まれてくる感情なのだろう。映画「ヴィレッジ」では、「言葉にしてはならないもの」と呼ばれる、人間の理解を越えた不気味なものが、敵として登場する。これはいわゆる「語りえぬもの」一般とその特徴…

野性爆弾 DVD in DVD

野性爆弾は、よく言われるようなあらゆる笑いのパターンが出尽くした、といった話題とは全くの無縁。いかなる言葉でも形容できない唯一無二の笑いを構築していると思う。ほとんどアウトサイダーアーティストみたいなもんだけど。それにしても、彼等のような…

キャシー・アッカー 血みどろ臓物ハイスクール

院の先輩が研究しているということで、読んでみた。 形式的な部分での面白さは感じたが、総合的にはそれほど好きなタイプの小説ではなかった。自分の中に、詩的言語に対する感受性が致命的に欠如していることが主な原因だろう。コントーションズが出てくるあ…

M・ナイト・シャマラン ヴィレッジ

とりあえず観終わった直後の印象をメモっぽく。ネタバレ。異質な他者に対する恐怖をめぐる物語。仮想敵の異質性に強く拘るというあたり、ピューリタン時代の神権制あたりまで遡れる、伝統的なアメリカにおける恐怖のあり方を踏襲しているように感じた。別エ…

石井輝男 女体渦巻島

野田幸男 青春トルコ日記 処女すべり

29日 夕方起きる。一食して久々にスクエアへ行き、読書を小一時間ほど。北区してすぐヴェーラヘ。おバカ映画二本立て。「青春トルコ日記」は、無駄にニュープリントだし、主演の子は可愛いし、笑いどころ多いし、で最高だった。あれのことをハメっこ、とか言…

信 無神論者の宗教性 名前をつけてやるカルト化しようがない、安全な範囲での宗教性は、もっと生活の中に取り込んでいきたい、と最近よく考えている。ペットや友達に名前、あだ名をつけて、愛着をこめてそれを呼ぶ行為だとか、季節ごとの祭事に参加すること…

27日 夕方起きる。本郷へ。同行者が、これから金魚を飼いたいので、その下見がてら観に行きたい、ということで、日本最高学府、天下の東京大学赤門のすぐ近くにある、創業350年の金魚屋、「金魚坂」http://www.kingyozaka.com/に行った。歴史のあるお店だけ…

クリント・イーストウッド ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場

なんだこれは。 最近観た映画の中ではダントツの馬鹿ばかしさ。イーストウッドはほとんどジャイアンみたいなもんだということがわかった。戦争や軍隊を題材にした映画でここまで不謹慎なものは他にないのでは。何のメッセージ性もないし、というか、どっちか…

二葉亭四迷 平凡

時期的には田山花袋「蒲団」が出た直後に書かれたものらしく、新しく出てきた私小説という形式について多少は意識して書かれたんだろう。 ただ、それにしてはこの時点ですでに私小説という形式をカッコに入れるようなメタ的なツッコミが随所に挟まる、ユーモ…

思索ナンセンス選集1 杉浦茂のおもしろ世界

アウトサイダーにもほどがある。 特にラストの「イエローマン」はあまりにも滅茶苦茶すぎてびっくりした。 この人は、漫画を描く際に誰であっても捉われるはずのコマ割りにすら拘束されない。時間も空間も知った事ではないと言わんばかりの、脳内妄想ダダ漏…

大澤真幸 不可能性の時代

この人が著作でよく引用するペシャワール会の方が亡くなってしまったのと、 昨日たまたま彼が書いた秋葉原の事件に関する論考http://www.yosensha.co.jp/products/9784862483157/ を読んだのもあって、以前斜め読みしたのを思い出し、主に後半を読み返してみ…

日比谷共同溝めっちゃ見に行きたい

26日 結局朝九時頃まで寝られず。そのせいか起きたら午後四時をまわっていた。さすがにややへこむ。夜勤で働いている人のような生活リズムになってしまっている。いかん。ネ暗トピアをぱらぱら読んだり、図書館に行って貸し借りしたり、シャワー浴びたり、を…

M・ナイト・シャマラン レディ・イン・ザ・ウォーター

全面的にネタバレ。まず、多分どこかでだれかが言っているか書いているかしているはずだが、物語の中心をなす御伽噺の内容は明らかにグノーシス主義の創世神話。至高神からの使いを通じて、人間の認識作用、知覚が変容して、プーレローマがうんたらかんたら…

チェーホフ 桜の園 三人姉妹

どっちも登場人物一人ひとりがきっちりキャラ立ちしているのがすごい。 端役がいい味を出しているし、全体としての、ペーソス満載のユーモア感覚も好み。 哀愁系の笑い。 働かないでぐだぐだ言ってるロシアの駄目インテリゲンチャ達の、皮肉られているところ…

三木成夫 胎児の世界 人類の生命記憶

白雪姫

史上初の長編アニメーション映画なんだとか。 グリム童話版からバーセルミ版まで、美への執着が物語を駆動する、という根幹は変わっていない。美に対する感覚の普遍性というのはどこまであるもんなのか、そのへんが気になるところ。ローゼンクライツ「醜の美…

23日 三時前に友人からの電話で起きる。ちょいちょい雑事を済ませ、メタモへ。途中横浜で一人、三島で一人友人と合流。三島のまずいラーメン屋で腹ごしらえ。だらだらしすぎた。修善寺行きの電車でたまたま友人と会う。駅からのバスが長かった事を忘れていた…

福本伸行 賭博覇王伝零 〜4

おそらく「無頼伝涯」以来久々の少年誌連載。 媒体を意識しすぎているのか、ここまでの所、中学受験算数のような謎解きが多く、読んでいてもいまいちヒリつくような緊張感が感じられない。ノリはほぼ完全にカイジ第一部とかぶっているのだが、熱量が足りない…

山本英夫 ホムンクルス 〜9

進みが遅すぎるため以前買っていたコミックスは全部売ってしまっていて、序盤の設定なんかも若干忘れてしまっていたが、さらっと読み直しつつ、現時点での最新巻まで読んでみた。 前作「殺し屋1」に比べて、若干名越先生の介入度が高まっているような気がす…

花沢健吾 ボーイズ・オン・ザ・ラン

http://blog.excite.co.jp/mangaword/5197375 全部読んだあとで、このインタビューも読んだ。以下完全にネタバレ。 ゼロ年代(笑)も後半になろうという今、成長物語を書こうと思ったら、単なるベタな、試練をいくつか乗り越えて段々主人公が目に見えて成長…

22日 野爆の動画をひたすら観て、寝たのが朝七時ごろだったため、三時ごろまで寝てしまう。起床後、珍しく親が家でオリンピックを観ていなかったので、ゆっくり読書。三木成夫「胎児の世界」をヨミオエ。特に第三章「いのちの波」における、思考の跳躍力が凄…

20日 夕方から教習所へ。思わぬ知人に会い驚く。技能を二時間。一時間目の教官が、これまでに当たった人の中では抜群に親切な人で、自分の運転のどこに問題があるのか、大体のところをその一時間で把握することができた。こういう場所でも人間の器というのは…

アキ・カウリスマキ 浮き雲

アラン・レネ 夜と霧

アラン・レネ ミュリエル