白雪姫

史上初の長編アニメーション映画なんだとか。
グリム童話版からバーセルミ版まで、美への執着が物語を駆動する、という根幹は変わっていない。美に対する感覚の普遍性というのはどこまであるもんなのか、そのへんが気になるところ。ローゼンクライツ「醜の美学」がタイトルからするとそのへんの問題について色々と示唆してくれそうな感じがあるので読もうと思ふ。
映像と音楽が百パーセント完全にリンクしている、と聞いていたが、本当だった。意識して観ると、その不自然さが実感できた。ズレとゆらぎが一切ない、ということの気持ち悪さ。菊地氏が授業でフレッド・アステアのダンスなんかを引き合いに出しつつ、幼児性全開の作品の例としてディズニーアニメを論じていたが、なるほどこのシンクロぶりは異常だな、と。