笑い

ジャルジャルの新しさ

こういった話をしている人をまだ見たことがないので、少しメモを残しておこう。思いつきの羅列レベルだが。糞暇だったら長文にするか。 ・脱言語、あるいは脱意味という傾向 まあまずわかりやすいところでこれが非常に強い傾向としてあるような気がする。松…

ビジュアルバム 葡萄

三、四年ぶりに見返してみた。 見事なほどに、人間の根源的不安である、老、病、死ばかりを扱っていた。さすがに力の入った作品ということか。「寿司」「巨人殺人」あたりは、細部は忘れていたものの、おおまかな設定を覚えていたためか、初見のときほどの衝…

野性爆弾 DVD in DVD

野性爆弾は、よく言われるようなあらゆる笑いのパターンが出尽くした、といった話題とは全くの無縁。いかなる言葉でも形容できない唯一無二の笑いを構築していると思う。ほとんどアウトサイダーアーティストみたいなもんだけど。それにしても、彼等のような…

六人の放送作家と一人の千原ジュニア

千原兄弟 15弱

若い時のライブ作品に比べると、序盤のネタなんかは特に、時事ネタなんかも盛り込んだ敷居の低いものとなっており、そのあたりから随分角がとれて丸くなったような印象を感じもした。そういったネタにはそこまでツボにはまるものはなかったが、「矢ザラリー…

タモリ2

冒頭の音楽史の偽授業が凄い。圧巻。外国語の雰囲気を抽出する上手さはもちろんのこと、日本語の歌の、それぞれの音楽ジャンルに合わせた、なんとなくありそうだけど、少し考えればどう考えてもあり得ないとわかるような、絶妙極まりないバランスの歌詞が見…

タモリ

CD作品「タモリ」を聴いた。躁病ナンセンス主義の一つの到達点。 アフリカ民謡「ソバヤ」は中でも最高。笑いが止まらなかった。 全体を通して、その後の「つぎはぎニュース」や「空耳アワー」につながる部分を強く感じた。

ごっつ4

ドリフの大爆笑

先日特番でドリフの傑作コント集を久々に観た。ほぼ全てのネタが、ベタさと過剰さで笑いに持っていっていた。ベタな誇張もここまで徹底されたら、笑うしかないな、という感じ。ネタをいくつも立て続けに観ていたら、気づいたときには腹痛くなるぐらい笑って…

松本人志 頭頭

ラスト直前までが全部前フリで、最後の一言で一気にひっくり返す、という構造は途中でなんとなく読めてしまった。ホラーと笑いの境界線を描こうとした面もあったのかもしれないが、成功しているとは言い難い。

フォークダンス 自縛4

1図書館 図書館で騒ぐ気の狂った子供の描写が中心。場所の性質上思い切ったツッコミがし辛いという問題を逆手にとるような演出があるかと思ったんだが、あまりそういった感じはせず。いまいち。中盤からは画像の調子が悪く全部見れてないのでなんともいえん…

フォークダンス 自縛3

・教習所 どのライブでも一本目は同系統のネタを持ってきているのだろうか。 オーソドックスなスタイルプラス、フリップ芸やカセットテープなどの小ネタ、という構成は自縛1・2の一本目とかぶっている気がした。 それゆえ、もちろん笑えるのだが、まあある…

フォークダンス 自縛2

音楽補習 まあオーソドックスな感じ。ズラしかた、反転のさせ方はバリエーション豊かだが、ある意味では桶田の典型的なスタイルから抜け出すものではない、という見方もできるだろう。Bar ズラし、反転、ナンセンスを自在に使い分ける言語遊戯のセンスとスキ…

フォークダンス 自縛1

英会話教室 産声をめちゃくちゃな英語にしてるとこと、蝉の鳴き声をジャンピングニーと言ってたとこが一番よかった。言語遊戯のセンスはさすが。 あとはパターンどおりではあるが序盤でふったネタを終盤まとめて反復さす、って感じ。医者 色々やりつくされて…

千原兄弟 はじめTOUR 右から二番目の星に住む迷子達の声

やはり死を扱ったコントが多い。三作品一気に観ると、さすがにある程度はいくつかのパターンに大別できてしまうが、土台としていくつかのパターンを用いつつも、細部では常にそれをズラして新しい笑いを作り出している感じがする。 らも氏のエッセイにもあっ…

千原兄弟 PINK

見事。モンティパイソンに似た工夫で全体での統一感もよく出ていたし、なにより尖りまくっていた当時のジュニアの「怒り」がネタに上手く昇華されていた。 中でも「妹よ・・・」と「ルームメイト」がすごいよかった。 事故死、カルト宗教、レイプ。きわどい…

千原兄弟 「金龍飛戦」

デビュー以来二本目のライブビデオ。素晴らしかった。収録コント六本、いずれも非常に笑える。しかし、この作品のおもしろさは、現在そこらじゅうのバラエティ番組に蔓延しているような、軽い笑いとは完全に異質のものである。生死の境界線ギリギリのところ…