クリント・イーストウッド ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場

なんだこれは。
最近観た映画の中ではダントツの馬鹿ばかしさ。イーストウッドはほとんどジャイアンみたいなもんだということがわかった。戦争や軍隊を題材にした映画でここまで不謹慎なものは他にないのでは。何のメッセージ性もないし、というか、どっちかというと演習じゃ歯応えないし、やっぱ実戦サイコー!といったノリ。
敵や仲間が死ぬシーンでも、特に厳粛な雰囲気になるわけでもなし。むしろミッション遂行して漢になるんだ!といったマッチョ感が溢れかえっていて、なんだか清々しさすら感じた。こーいういかにも男の子、という単純さ、愚鈍さは結構大事なんじゃないか、とも思う。最後の最後で、女は自分の元に帰って来るわ、最初は反目していた後輩の中にも、自分の意志を継ぐ、いい弟子が現れるわ、といったバレバレ、ベタベタの予定調和にもほどがある締め方も素敵!キムタクもまるで敵わない俺様ぶり!この人は悩みとかあんまりなさそうで最高だ。ただ、これについて論文書くのは難しそうだ。