キャシー・アッカー 血みどろ臓物ハイスクール

院の先輩が研究しているということで、読んでみた。
形式的な部分での面白さは感じたが、総合的にはそれほど好きなタイプの小説ではなかった。自分の中に、詩的言語に対する感受性が致命的に欠如していることが主な原因だろう。コントーションズが出てくるあたりから見て、当時のNO NEWYORK周辺のアーティストとの交流も色々とあったんだろうな、とか。
感覚的な言い方になってしまうが、速さというか、焦燥感みたいなもんは伝わってくる文章だった。まあ原著で読むとまた違うのだろう、というのは自明だが、英語はできないので無理。どうでもいいが訳者があとがきで満腔の敬意を表する、とか書いてたのは明らかに確信犯っぽくて笑った。