2006-05-25から1日間の記事一覧

 フロイト 精神分析入門

だらだらと半年近くかけて読んだ。どれだけ内容が頭に入ったものやら。 おそらく当時精神分析という学問領域自体が、かなりの批判的な目にさらされていたからだと思うが、全てのトピックについて、いちいち反論をつぶしながら議論が進んでいくので、まわりく…

 バーセルミ 罪深い愉しみ

パロディ短編集。アメリカの当時の事情にそこまで通じていないため、完全には元ネタが理解できない作品がいくつかあり、それらはうまく楽しめなかった。特に政治がらみのネタはついていけんかった。残念ながら。ただ、元ネタが特定できた作品については、十…

 劇団ひとり 陰日向に咲く

デビュー長編。各方面で絶賛されていたため読んでみたが、そこまで大傑作だとは思えなかった。正直なところ。ただ、デビュー作とは思えないほどに構成がうまいのは確か。よくあるパターンとはいえ、多くの登場人物をオムニバスっぽく描きつつも、最終的にう…

 町田康 耳そぎ饅頭

雑誌連載をまとめたエッセイ集。毎回ほぼ同じ展開で飽きるし、内容もいたって平凡。 文体は小説とあんま変わらないんだが、全然おもしろくなかったというのは、かえって興味深い発見だった。彼の小説のおもしろさは、そのかなりの部分を独自の文体に負ってい…

 うる星やつら2 ビューティフルドリーマー 押井守

圧巻。観客の知的好奇心を刺激しつつも、エンターテイメント作品としても十分すぎるほどに成立しているという、奇跡的な作品。話の筋だけを要約してたどれば、まあ良質のSF作品という感じなのだが、あくまでも舞台は「うる星やつら」の世界である。原作の良…

モンティパイソン2−4

腕のない男をからかうネタが素晴らしかった。身体的障害までネタにしてしまうってのはすごい。テレビで、ってのを考えると。 王室ネタとか、マルクスにサッカーのクイズ出すネタもよかった。 あとは、スパムメールの語源にまでなった、スパムネタもすさまじ…