フロイト 精神分析入門

だらだらと半年近くかけて読んだ。どれだけ内容が頭に入ったものやら。
おそらく当時精神分析という学問領域自体が、かなりの批判的な目にさらされていたからだと思うが、全てのトピックについて、いちいち反論をつぶしながら議論が進んでいくので、まわりくどくて読みづらかった。

実際本書の議論のどこまでが正しいのかはわからんが、いずれにしても一つの一貫性のある知の体系をほぼゼロから確立したというのは、とんでもないことだと思う。

別に精神分析を本格的に勉強しようと思って読んだわけでもないので、どうしても「〜は男性器の象徴」みたいな下世話な議論に目がいってしまったのが正直なところだが、実際みんなそんなもんだろう、おそらく。

個人的には催眠術やオカルト系のほうに興味があるので、フロイトを軽くさらってユングをとっとと読みたい。そういった関連で言うと、フロイト催眠療法から精神分析に切り替えたあたりの話はかなり興味深かった。両者の共通点と相違点についての話も。

「暗示」とか「感情転移」に関するバランスの問題?