北京原人

当時の日本映画にしてはかなり高い制作費で作られたにもかかわらず、あまりにもとほほな内容。
全くウケを狙っていないのに突っ込みどころのオンパレード、というのはエドウッドみたいだが、エドウッドを上回るひどさ。
北京原人がなんの変装もせずにちっちゃな陸上大会に出場して、槍を審判に投げちゃうところとか、ゼッケンつけたままで町を爆走するシーンとか、笑いが止まらない。

序盤、原人と近づくために、服を脱いでコミュニケーションをはかろうとするシーンでは、後に「ハッシュ!」などで素晴らしい演技を見せる実力派女優片岡礼子が、なんの前触れもなく上半身裸になったりしていて、彼女のすさまじい役者魂に涙が出そうになる。