23日
昼ごろ友人からの電話で起きる。カップ麺を食し、用賀へ。友人と合流し、世田谷美術館で、「アウトサイダー・アートの作家たち」展。アドルフ・ヴェルフリ「赤髯皇帝」にやられる。念のこもり方が半端ではなかった。どうやらヘンリー・ダーガー並にカルマの深い方だったようで、晩年は精神病院の中で二万ページ以上にわたる自伝を描いて暮らしていたそう。まあそういった逸話をすぐさま納得してしまわざるをえないような雰囲気をたたえた絵だった。氏のもう一つの作品、「ツイラー=タールの聖三位一体」も、絵のところどころに書き込まれている、何の意味があるのかわからない顔や、空白を埋めるようにびっしりと書き込まれた文字や楽譜(!)などが強烈な印象を残す作品だった。
そのほかでは、なぜか布に描かれていた、マッジ・ギルの巨大なドローイングなんかが、素通りできない存在感を放っていた。

展示を観終えた後、砧公園で友人とフリスビー。最近やたらとフリスビーをやっているが、これはいつやっても楽しい。渋谷に移動、同行していた友人の友人と合流、三人で南塚アンダーグラウンドへ。田名網敬一展を観る。マリリン・モンローのみならず、ジェーン・マンスフィールドをモデルとした作品まであったことには驚いた。とにかく60年代のアングラ芸術作品からは、倒すべき大きな権威があったことでカウンターカルチャーが見事に機能していた感じがありありと感じられて、なんか楽しそうでいいなあと思った。表現の世界で頑張っていこうとしている同行の友人達と、今はカウンター的なものは受けないから大変だよね、といった話をしばし。彼らと別れタワレコへ。なぜかCDを買ったらオマケでついてきた、宇川直宏×梨本勝トークショーを聴きに。宇川氏が遅刻したため、ほぼ梨本オンステージだった。小室の話を中心に、ジャニーズのタブーの話なんかも少し。遅れて登場した宇川氏が、拘置所で小室の脳内には「寒〜い夜だ〜から〜」のフレーズがリフレインしていたはず、という主張を再三繰り返しており笑えた。

トーク終了後、田町へ移動、大学を卒業した先輩達と久々に飲んだ。着エロアイドルがなぜ乳首を隠すのか、という問題について様々な角度から検討して盛り上がったりしてお開き。