トビー・フーパー 悪魔のいけにえ THE TEXAS CHAIN SAW MASSACRE

一人で夜中に観たが、大勢で酔っ払いながら盛り上がりつつ観るとか、劇場のオールナイト上映かなんかで観るほうがあっていそうな映画だった。個人的な感覚なのかもしれないが、ホラー映画と一部のコメディ映画は大勢で観たほうが楽しめる気がする。小生のどこかに、恐怖や笑いを共有したい、という心情があるのかもしれない。
ロビン・ウッドの論文にやたらと細かな分析がのっていたのだが、この映画を精神分析的に解釈して、どうだい、ほらこんなに上手く理論が当てはまるんだよすごいでしょ、とか言われてもなあ、という感じがする。無軌道な若者サイドではなく、家族側が狂っていることに対する解釈なんかは説得力あったけど。
レザーフェイスのメイクはやたら安っぽかったが、それがかえって恐さにつながっていた。最初に出現するまでに、思った以上にタメが効いていたのもよかった。