マゾッホ 毛皮を着たヴィーナス

毛皮に対するフェティシズムは完全に盲点だった。
今まで全く意識したことがなかったが、結構アリかもしれん。

崇拝する女性に裏切られた時に快感を感じる、というのは一体どういうメカニズムなんだろうか。本作の中心をなす所謂マゾヒズムと名づけられるような感覚は、男性中心のマッチョな価値観と表裏一体のものである気がした。よくわからんけど、はじめのうちはSとMの役割を「あえて」演じているという設定だったのが、気がついたら女が本気になってて、手の平で遊ばせてるつもりが、いつのまにか自分が遊ばされている、っていうところは一つ大事なポイントのような気が。