康芳夫 虚人魁人康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝

ネッシー探検隊、オリバー君招聘、猪木対人食い大統領アミン、空手家対虎など、さまざまなイベントをプロモートし、これまで数多くの型破りな仕掛けで人々を楽しませてきた康芳夫氏の自伝。
仕掛けをうつ際の資金の集め方なども含め、あまりのスケールの大きさにただただ呆然。

人生は本質的に退屈なものであり、氏が今までに行なってきた様々な型破りの仕掛けも、彼に言わせれば、全ては人生の退屈さ、生きることのむなしさからの脱却、言い換えれば「退屈しのぎ」であり、「暇つぶし」であるにすぎないという。

氏が言うところの「虚実皮膜の間」に潜むロマンをframe-upすることで生まれてくる魅力、これはプロレスの魅力と似ているような気がする。

想像力一つで、何ら本質的意味を持たないものにかけがえのない魅力を見出すこともできる、ちゅーことだ。