カフカ アメリカ

孤独三部作の中で一番好きかも。他二作に比べてよりユーモアがある感じが好み。
衝撃度で言うなら「城」に及ばない気もするが、読んでて楽しかったのはこっち。
いつものように本作でも主人公が理不尽、不条理に晒され続けるわけだが、その状況の描き方がある程度第三者的なので笑えたのかもしれない。「城」はKの視点で話が進むから、不気味さは感じても笑いには転化されない、そこが違いかと。
とは言ってもそんなに描き方に違いがあるわけではないんだろうが。