パク・チャヌク 親切なクムジャさん

画の雰囲気がいまいち好きになれず。訳もなく妙な撮り方をしているシーンが多く、やや違和感を感じた。
トラウマと復讐の問題という、人間の業に関わる普遍的なテーマがメイン。そういったテーマを好むところは、同じ韓国のキム・ギドクなんかと似た部分を感じた。韓国という国となんらかの関係があるのかはわからんが。ただ、二人の方向性はあまり似ていない気がした。どちらも我々が目を背けたくなるような現実の痛みを直視して描いているという部分は共通しているかもしれないが、ギドク作品にある種のユーモアがあるのに対し、彼の作品はさすがにやりすぎじゃないか、と感じた。一言でいうと不快感を感じるところが多々あった。そのへんは個人的な感覚なんだろうが、どうも好きになれず。
イ・ヨンエは相変わらず綺麗だった。