阿佐田哲也 麻雀放浪記3

相変わらず痺れる勝負の連続には息をのまされるんだけど、その一方で、世相の移り変わりに伴って環境が変わっていき、博打打ちにはなんとも生きづらい世の中になっていく、その様子を描いた部分がなんとも悲しい。最後のほうでチンチロ時代の仲間チン六さんと再会するところは、甘さとは無縁ながらも、一定の距離を保ちつつ同士を想う温かみに溢れた名シーンだった。