アリ・G

ボラットの監督の前作。
田舎町のBボーイがひょんなことから人気政治家に、という設定の面白さにつきる。これ以上ないぐらい見事にはまっていた。まあ政治のイメージから一番遠いものといえば田舎のヤンキーなわけで、そういう意味では非常に理にかなった組み合わせとも言えるんだが、この設定が固まった時点でこの映画の勝ちは決まったようなもんだったと思う。
紛糾する国連会議を、税関で盗み出したハッパ入り紅茶で見事平和的解決に導くところが一番笑えた。ヒップホップ文化を多少かじってると笑えるポイントは他にも多々あった。あまりにもばかばかしすぎて、インテリ臭さをそれほど感じなかったのも好印象。