土曜
夕方起きる。卵かけご飯を一杯食べて、読書。滝本誠「映画の乳首、絵画のこむら」よりニコラスローグ「ジェラシー」論を。作品の批評ではなく、作品からインスピレーションを受けて展開していった思考を跡付けるような形で言葉が綴られていく。どんどんあっちこっちに話が跳ぶ、その跳躍力が見事。夜は平井で火鍋。中央で二つに仕切られた鍋の中に、二種類のスープ。豚肉、羊肉、きのこ、野菜などをでそれぞれのスープで茹でる、しゃぶしゃぶのような感じで食べた。美味。最終的には7人ほどが集まり、相当な量を食べたが、一人3500円だった。安い。終電で恵比寿に移動。バー―>中華料理屋、と移動し、朝まで飲み食い。周りは全員年上にも拘らず、わたくしよりもはるかに多くの酒を呑み、それでもぴんぴんしている人たちばかりで、いつもの事ながら恐れ入った。朝帰って即寝。

日曜
昼過ぎに起きる。昨日の暴飲暴食がたたり胃が荒れる。全く治まる気配すらない腹痛を抱えつつも六本木へ。アピチャッポン「ブリスフリー・ユアーズ」。すさまじい異物感のある映画だった。死してなお伸び続ける髭のような・・・愚鈍さ?とかなんとか。タイが仏教の国だ、というのが作品に出ている気がする。終了後、全く映画の内容を消化しきれず悶々としつつ帰路についている間に胃の方は消化を終えようやく正常に。帰宅後は「光の国」を読み終えた。どえらい本だった。道元の「画餅」。シマックの「木星の逃亡者」。エピクロスの死に関する発言。「生きているとき私は死んでいないのだし、死んだとき私はいないのである。」
朝方、ユーロ決勝。好ゲームではなかったが最高の結果に。後から知ったがセルヒオ・ラモスが優勝をプエルタに捧げていたとか。いい話だ。