論文では、ジジェクヒッチコック論とかを無理矢理転用するか。
シャマランは映画に映っているもの全てがマクガフィンだと思っている節があるように思う。なんでもマクガフィンに成り得る、というところを逆に利用してユーモアたっぷりの作品づくりをしているのが、サイン、レディ〜あたりだろう。
と書いてみたがこれは微妙に言葉の使い方が間違ってるな。

PTA、トッドソロンズ、ウェス・アンダーソンあたりの映画に対する自分の感想を読み返してみた。多分三人の中で一番真摯なのはウェスだろう。小ネタのセンスがちょっと好きじゃないところが、そこまで大絶賛、とはいかない理由だが、やろうとしていることは三人の中では一番立派、という気はする。トッドソロンズはどこかで作風が180度変わったら面白いと思う。そんな日はついぞ訪れないかもしれないが。PTA「マグノリア」は肝心の部分を三面記事に載っていた真実に拠っているところが良くない。「パンチ・ドランクラブ」の缶集めの話(これも三面記事の引用らしい)のような役割ならまだいいが、蛙が生むカタルシスだけで全てを片付けよう、というのはいささか無茶だろう。