18日 青梅は遠い。

品川の、と場脇の食肉場で無料で牛を大盤振る舞いする祭りがあり、是非行きたかったのだが、起きたら夕方になっており、行けず。残念。来年こそ行きたい。夜までは家でゆっくりした。「分裂病と人類」第二章なんかを読みつつ。夜七時前から青梅に向けて出発。着いたら九時だった。遠すぎ。久々に会う先輩宅で鍋を囲みつつ飲む。例によってはじめて会う人も多かったが、非常に楽しかった。朝方気づいたら寝てた。わざわざ持参した寝袋は違う人が使っていた。



19日 歩こう、歩こう、私は元気

昼ごろまで先輩宅で寝る。昼は美味しいと評判の蕎麦屋、「榎戸」へ。二時前でもまだ行列ができていた。つなぎを使っていないという、十割そばと、桜海老かき揚げをいただく。待った甲斐があるどころの話ではない味。是非また来たい。気配りの行き届いた、温かみのある接客態度も素晴らしかった。食後にもらった飴玉は、もろ合成着色料十割飴という感じで、えらいまずかったが、それ以外は完璧なお店だった。

食後は、軽く山道を散歩。見晴らしの良い斜面でしばし休憩しつつ、下界の景色を眺めて寛ぐ。街中も含め、やたらと大きな蜘蛛の巣と、どんぐりを見かけた。特に蜘蛛の巣の多さは異様なほどだった。ゆったりとした時間の流れに身を任せつつ山道を一時間ほど歩き、適当な道から下山。大きな公園に着く。そこで、同行したアラサー男性二名、アラフォー男性一名、タメの男性一名と、年甲斐もなく、シーソーとかブランコで遊ぶ。しまいには、なぜか先輩の一人が持参していたフリスビーに興じた。めちゃめちゃ楽しかった。フリスビー熱が十数年ぶりに再燃。新品買おう。
さらに駅周辺を少し散歩し、五時前にお開き。結局行こうと思っていた赤塚不二夫博物館には行けず。次回また来たときに持ち越し。家には帰らず、ここから九段下へ移動。

都合がつかず行けなくなった、ということである友人からチケットを譲り受け、九段会館まで「第一回ミス笑顔美人コンテスト」というイベントを観に、彼の代わりに行ってきた。これがまた非常に濃いイベントで、アイドルの卵、といった感じの水着姿の女性たちが、拘束具に縛り付けられた状態をはじめとする、さまざまな状況でくすぐられる様子を見て、グランプリを選出するという、まさにくすぐりフェチには垂涎物の内容。
遅刻して最終ステージしか見れなかったが、十分に満足いく充実した時間をすごすことができた。小生は別にくすぐりフェチではないのだが、拘束具に恥ずかしい格好で縛り付けられた状態で、くすぐられて、それ以上ないぐらいに無防備な姿をさらけだしている女性たちを見るのは、とても楽しい経験だった。とてもこんなところには書けないが、別種のフェティシズムに訴えかける部分も相当にあり、それもまた愉し。出演者側も、観客側も笑いに包まれた良い雰囲気のイベントだった。満足して北区。

夜はドラマ、SCANDALの初回を見た。連ドラを見たのはいつぶりかわからんほど久々だが、これは面白い。主演女性が四人とも超好みだったため、これは見ねば、と思って楽しみにしていたのだが、期待以上の出来。楽しすぎ。脚本の方は、キムタクのドラマなんかを多数担当している、有名な人のようで。てっきりセックスアンドザシティのパクリだと思っていたのだが、デスパレートな妻たちの間違いだった。どっちにしろあからさまにアメリカの連ドラを意識した作り方、という縛りの中で、うまく味を出している脚本の上手さはかなりのものだと思う。日本の主婦感覚を無理なく取り入れつつ、いかにも作り話っぽいエピソードを絡めていく手つきは、手馴れているんだけど手垢がついてるようには見せない感じで素敵。四人の美しさに加え、桃井先生が一切演技していないのも最高。来週も見よう。

深夜にかけては、明日の祭りに人を誘ったりであわただしく動く。朝方にかけてトトロを十数年ぶりに再見。山道や、引越し先の家の雰囲気、どんぐりがやたらと出てくるところなど、やたらと昼間歩いた青梅とのシンクロニシティーが強く、結構驚いた。若干こわいぐらい。今の小生には明らかにトトロもネコバスもギンギンに見えることは間違いないので、今度青梅に行ったら探してみようかと思う。