31日
ハロウィン。夜中のイベントに行ってみたかったので人を誘ってみたんだが、誰も乗ってこなかったのと、体調の悪さが相まって、結局どこにも行かず。夕方起きて、しばらく頭、体のだるさと格闘した後、なんとか外出。スクエアにて読書。ナンバー最新号が出色の出来。外国人からみた日本サッカー、という特集。

オシムインタビューにまず感動。二列目、三列目からどんどん人が飛び出していくサッカーを実現するためのキーパーソンとして、どうやらオシムは中村憲吾を考えていたようだ。正確に止めて蹴る技術と、前に飛び出していく感覚、運動量を兼ね備えた選手、ということだろう。ミドルの意識や精度なんかについても褒めていた。08年本番を考えた場合で言えば、似たタイプの柏木なんかにも期待していたんだろうなあ、と思う。とにかく全ての発言が実に理に叶っており、岡田にはまずこれを十回読め、といいたい感じだった。そのほか、ピクシーとミラーの戦術分析や、シャムスカを中心としたトリニータのルポ記事も見事。選手だけならともかく、監督についてもやはり助っ人のほうが何枚も上手、というのは悲しい話でもあるんだが、まあそういう視点を抜きにして読めば、素直に感心させられることばかりの特集だった。人心掌握術に長けた監督が、好成績を残すことが多い、というのはサッカーに限らずあらゆる勝負事にいえることで、まあそういう話をしたり顔でしてくるおっさんとかがいたら殺意が湧くであろうことは必至であるけども、企業なんかでも似た部分があるのは確かだろう、とも思った。ディドやエスクデロ父、アマラオといった、長年日本にいた元選手の外国人や、グルノーブルの祖母井GMの記事もオモロだった。

かなり多くの方が共通して指摘していた日本サッカーの弱点は、ペース配分、ギアチェンジが出来ない、という点だった。イタリアなんかがここぞ、という場面だけで見せる、一瞬の集中力のようなものは、まだ日本のサッカーにはない、ということだろう。パスもまあ回るけど、緩急をつけられる選手が少ないからリズムが単調になってしまい、最後のファイナルサードを崩すところまではいかない、とか、まあ昔からある課題ではあるんだけど、これからの世代に頑張って切り崩していって欲しいところだ。岡ちゃんも若手が大好きなら、香川とかケチなことをいわず、いっそ宇佐見とかを使ってしまえばいいと思う。

ポーやらヘルダーリンやらいがらしみきおやらの、気が狂った人たちの作品を真面目に読んで北区。夜は一日本読みすぎて疲れて頭がぼーっとしていたのでそれをしずめるためだらけた。


11月1日
昼過ぎに起きる。ナビスコカップ決勝を観る。前日に読んだ記事の影響もあり、大分を応援。今シーズン怪我でほとんど点を取っていない高松を大一番でキャプテンとして先発起用するという、粋にもほどがある采配が見事奏効、らしさ全開のヘッドで決勝点をあげ、MVPのおまけまでついてくる大活躍。DF陣も気合が入っているのがとても伝わってくるプレーぶりで、見ていてとても気持ちの良い試合だった。最後にこれまた粋なはからいでピッチに入った西山哲平(懐かしい!)が表彰式で、かなり上にいた社長の席まで駆け上がり、そこでしっかりと社長と抱き合っていたのもいい場面だった。
ナビスコに見入ってしまったため、仮装の準備に時間を割くことが出来ず、仕方なく適当に買出しして、大学の友人が主催の軽いハロウィンイベントに向かった。着いてみるとKISSのペインティングをした男やらメイド服の女の子など、皆やたらと気合の入った仮装をしており、これは負けてられんと街に繰り出し再度買出し、布団屋で見つけた小さな赤いエプロンを買い、半裸で身に着けてポニョと言い張ってみたものの、金太郎にしか見えないと酷評されてしまった。来年はもっと準備に気を配りたい。

夜までデカい音を出して騒いだ後、近くの安い焼肉屋で肉を食って、近くの友人宅に宿泊。さんざん笑った。PSPをはじめてやった。どうということはなかった。DSのポケモンもはじめてやった。さすがに今からポケモンを集めよう、というほどの気合はどこからも湧いてこなかった。小学生のころはなんであんなに熱中していたのやら、いまではよくわからない。


2日
朝友人宅から北区。起きてきた親と朝ごはんを食べて、十時前に就寝。ということで当然起きたのは夕方三時過ぎ。法政か早稲田の文化祭に行こうと思っていたのだが、天気もさほど良くないし、体調悪いし、だるいし、眠いし、で結局行かず。布団に寝転がりつつ読書など。とうとうラカンを読みはじめた。講義録なのに難しすぎ。早めの夕飯を食べてから外出。地元周辺を徘徊。特にすることもないので古本屋二件まわって、新刊書店で雑誌立ち読みして北区。帰ってまた読書。起きてからほぼずっと活字に向き合っていたせいで頭に気がのぼり、なにも考えられなくなる。気分転換に入浴、出て映画を観始めたらすぐ眠くなったので寝た。