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１２月１日
師走！今年は、本当にここ数年になく忙しい年末になりそうだ。まあ来年から定年まではもっと忙しいという説が有力なのだが。来年から定年まで、ってのはなんかゆりかごから墓場まで感があっていいな。

友達からの電話で、久々に午前中に起きる。昼餉を終え登校。四限に久方ぶりに出席。といっても最後列に座ると、先生の声が小さすぎるせいで、何を言っているかすら明瞭に聞き取れないので、喫茶店や電車内に近い感覚で読書が叶恭子。ということでひたすらここのところ中座していたポー「ユリイカ」読みに集中。途中でめんどくさくなったのでつまらんところは高速で流し読みして読了。読了、という単語の気取っているようでださい感覚は嫌いではない。

授業後は喫煙所で偶さか会ったインテリゲンチャの友人と美女一名を引きつれ韓国料理店とアイリッシュバーをはしごして飲み食い。精神分析VS哲学、みたいな大風呂敷広げマクリスティーなテーマについて、多彩なアナロジーを駆使して議論した、ということはなかった。むしろアナロジーという単語をやたらと使いたがる小賢しい輩をディスって酒の肴にしただけだった。ジジェクのキリスト教解釈について頭の良い後輩に上手く要約してもらったのは助かった。

帰って軽く入浴したあたりで先輩が来宅。しばししゃべって、残雪の中篇「痕」を読み終えたところで寝た。

２日
朝から先輩の撮影に付き合うため早起き。なぜか朝起きると、準備のため小生より先に家を出た先輩に代わり、関西から一時帰省した別の友人が来宅しているという奇妙な状況。昨日飲んだ友人から譲り受けたBIG ISSUEをぺらぺらめくってみたところ、後半部に掲載されていた、ホームレス人生相談、ホームレス川柳のコーナーがあまりにもヤバく、朝からとても複雑な気分に。

朝餉を久々に食し、彼とともに家を出る。家の前で別れ、新宿へ。先輩含む四人と合流し、撮影。アクシデント続発により予定がかなり押す。教習所行きは諦め、撮影終了後は高田馬場に移動。札幌の味噌ラーメン有名店らしい、「純連」で味噌ラーメン。わりと並んだが、例によって味がよくわからなかったのが残念。麺の固さは好みだった。
食後竹橋へ移動。古本屋を何軒か流し、安部譲二の「塀の中」シリーズなどを安価で購入。喫茶店でしばらく時間をつぶした後、はじめて神保町シアターを訪ね、川島雄三を二本。幕末太陽伝は何度でも観たい。帰って遅めの夕食、明日が早いのでもう寝る。