2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
言いたいことはわからなくはないが、60年代臭がきつすぎるな、と思って読んでいたが、解説にも似たようなことが書かれていた。どうやらやや手抜き気味に書かれた本らしい。
江戸ブーム、草森ブーム、ここ最近の自分の興味がクロスするところに彼の作品が、ということで初めて読んでみた。 遊女の生活にまつわる悲劇的な側面を抽出して描いていたように思った。全集の序に収録されている、遠藤周作による荷風評伝において、自堕落で…
井口昇の短編を四本。「私と〜」は、クルシメさんに主演した二人の女優に井口が会って、作品について振り返ってもらうという体で進む。作品を振り返る二人の立ち振る舞いが、役柄を演じているのか、素のままの彼女達なのか判断しづらいように作られていたの…
完全にナンセンスを中心に持ってきている点といい、楽屋オチやメタ視点の笑いを貪欲に取り入れている点といい、あまりにも先駆的な作品。いくつか相当おもしろいものがあったが、中でも「アジャパー!」を乱発しだしている時期の作品は凄い。圧倒的なテンシ…
口述筆記だから、というのもあるだろうが、独自の擬音が多用されたヤザワ文体が面白すぎる。 長嶋監督よりハチャメチャな感じ。内容はいたって真っ当なサクセスストーリー。もちろん男気溢れる武勇伝の数々には心躍らされたが。
今更ながら観賞。まず序盤三十分ほど、一切何の説明も無しに原始時代のシーンが続くのに驚く。モノリスの登場という伏線を生かすためだけのシーンだとしたら長い気もしたが、特には気にならなかった。 猿が急に苛立ったように獣の骨を叩きはじめると同時に「…