2007-10-27から1日間の記事一覧

石井隆 「天使のはらわた 赤い眩暈」 

この人の映画は、まあどれも同じ症候の反復、って感じなんだろうけど、多少自分と誓いところがあるから好き。嫌いな人は嫌いだろうな。美学的な部分はいまいち好きになれん。カメラワークの癖とか。色使いとか。漫画家出身だからそのへんの感覚も鋭敏なんだ…

ニコラス・ローグ 「地球に落ちて来た男」 The Man Who Fell To Earth

なんといってもボウイの怪演はすごかった。彼なしではこの映画は成立しなかっただろう。意味不明なシーンの数々に魅せられた。ボウイが元彼女と卓球するシーン、テレビを十台ぐらい同時に観るシーン、銃の空砲を鳴らし続けながらセックスするシーンなんかが…

大林宣彦 「転校生」

主演の女優を脱がせているあたりが、この人の真骨頂なのかな。まあまあ面白かった。 「おれがおまえでおまえがおれで」ってのは語感が面白いなあ。 桂正和大先生の「どこかでなくしたあいつのアイツ」みたい。

バフティヤル・フドイナザーロフ 「少年、機関車に乗る」

ロケ地が良すぎ。ずるい。そういう意味では嫉妬した。それが蓮見氏が言うところのリュミエール兄弟以降の映画における動く列車のなんたらかんたらで、このフィルムに嫉妬すべきである、というのと関係あるのかどうかは微妙。場所と同様、映っている人間も魅…