肉体の門 鈴木清順

戦後間もない日本におけるパンパン・ガール達の逞しい生き様を描いた映画。
当時の対米関係に関する描写からは、多少政治的なメッセージも感じ取れたが、まあ今観てもそこまで、という感じだった。そういうベクトルに関しては。
原色を中心にワンピースの色が一人一色、それぞれの女達に割り振られていて、まるで戦隊もののようだった。背景と服の色を対応させてるシーンとか、宍戸開が獲ってきた牛を捌くシーンなんかが、視覚的には特に目を惹いた。
主人公が黒人の牧師を誘惑、結局牧師はなし崩し的に彼女と関係を持ってしまい、泣きながらそれを悔いる、というシーンが一番ツボだった。