死をポケットに入れて ブコウスキー

ブコウスキーの日記調のエッセイ集。年とって体力と性欲が衰えた後の彼は、多少物分りのいい、文章力のあるシニカルなおっさん、という程度だったんだなという感じ。もちろん所々彼らしいぐっとくる言い回しはあるんだが、他の作品に比べるとそれほど衝撃はなかった。いくら彼でも年には勝てんということだろうか。ただ、暗にU2ボノをけなしてるとこはおもしろかった。反体制とかカッコつけて叫んでるけどお前らもうすでに体制側だろうがこの金持ちが!