都築響一 珍日本紀行

赤瀬川源平の「トマソン」やら根本敬の一連の仕事にも通じるような、周縁的なものへの愛情が感じられる一冊。こういった方向性はともすると斜に構えた感じにいきかねないんだが、そうはなっていないところが素晴らしい。
ガイドブック見て名所の観光地巡って、おみやげ買って帰る、といったような典型的な旅行の形式に疑問を投げかける、というのもひとつのテーマとしてあるのだと思う。そんなんでは地方の本質は見えんだろう、という。