前田日明 パワー・オブ・ドリーム

前田の自伝本。第二次UWFを旗揚げした三十歳ごろまでの前田の半生が綴られている。
プロレス的文化に適応して馴れ合うことをあくまでも拒み続け、独自のスタイルを追求し続けた彼のロマンチストぶりが、現在のPRIDEやK- 1の隆盛を生んだということか。
いくつか試合その他の映像を見た感じでは、彼のすさまじい尖りぶりが、カリスマ性を生んだんだろうな、という印象。猪木とか長州にキレて蹴り入れてる映像なんか見てると、一時期の小川以上の殺気が感じられたし。まあUはガチなのか、っていうとまたそれは違うんだろうけど、とりあえず総合に向けて明らかに一歩踏み出したのはUから、ってことは言えるような気がする。
カウンターカルチャー的なノリだったんじゃないだろうか。当時のUファンというのは。