石井輝男 黄線地帯

探偵もの。例によって脚本は適当な感じだったが、彼の他作品に比べると、それほど派手な破綻は見られなかった。そのせいでかえって、作品としては面白味に欠けるものとなってしまっていた。ベタな描写がある程度きちんと機能してしまったことで、ただの二流作品になってしまった感じ。
中盤出てくる外人売春婦ジェーンは笑えた。誰がどう見ても白人にしか見えない女優に、わざわざメイクして黒人役をやらせていた。なぜそんなことをする必要があったのか、さっぱりわからんかった。
その女に「ハダガクロイオンナハダメデスカ」とか言わせてたとこはよかった。