ツァイ・ミンリャン 愛情萬歳

ベルリンかベネツィアどっちかで賞とった作品らしい。どっちか忘れたが。
マンションの空き部屋を舞台に、すれ違う一人の女と二人の男を巧みに描いていた。
お芸術系の映画かと思ったら、意外にユーモアに富んでいて、それなりに楽しめた。
郵便配達してる方の男の行動には、特にユーモアがあった。スイカがらみのくだりとか、ベタではあるが、あとの二人がベッドで事に及んでるときに、下に隠れつつ自慰行為に耽るところとか。男にキスしちゃうとこもよかった。
ラスト女が歩く場面をかなり長く見せてから、ベンチで座った後の展開にもって行くところは非常に上手かった。全体的に引き気味のカメラ位置が多かった中で、ラストかなりズームしてのバストアップで締めるあたりが絶妙。
空き部屋という設定もうまく活きていてよかった。良作。