ヤン・シュバンクマイエル シュバンクマイエルの不思議な世界

全七作から成るオムニバス短編集。ラストの三つが気に入った。
反復を有効に使いつつ、アストロ球団も真っ青の殺人サッカーを描いた「男のゲーム」。バラバラのパーツから人間ができるまでをコミカルに描いた「闇・光・闇」。人間のコミュニケーションのメタファーを豊富に織り込んだ「対話の可能性」。(中でも、第一パート「永遠の対話」における、相手を食べてしまうくだりと、第三パートにおける、相手の提示してきたモノにうまく対応するモノを提示できない、というくだりはよかった。)
その他の作品に関しても、強烈なビジュアルイメージに圧倒された。