石井總互 逆噴射家族

家父長制を中心とする近代的「家」制度の崩壊によって、マイホーム目指して頑張るといったライフスタイルがもはや機能しなくなって、うんぬんかんぬん、って感じの、まあありがちと言えばありがちな話を、監督特有のパンクなノリで、ぶっ飛んだドタバタ喜劇に仕上げている。
話だけ見れば「家族ゲーム」や「紀子の食卓」の変奏曲と言える内容だったが、やはり異様なまでのテンションの高さは特徴的。
原案と共同脚本はなぜかよしりん。ちょっと説教臭い感じがあったのは、彼由来かも。
工藤由貴のデビュー作らしい。今はひどいもんだが、当時はなかなかかわいかったようだ。びっくり。