ソフィア・コッポラ ヴァージン・スーサイズ

ナレーション中心、ってのはどうかと思った。多分原作をある程度忠実に再現しただけのことなんだろうけど。雑なくくりで言えば少女から女への過渡期にある女子の内的葛藤、不安を描いた、っちゅーことなんだろう。アメリカでは少女漫画的な表現があまり存在しないからこういうのが受け入れられるんじゃないか、とか思った。この監督の作品は、どれもこれも出来の悪い少女漫画みたいなもんだろう。
キルスティン・ダンストは好きじゃなかったんだが、マリーアントワネットといい、これといい、ソフィア作品だと綺麗に見える。不思議。
姉妹が死んだ後のパーティーの場面も陳腐だったが、まあわからなくはなかった。緑の毒ガスみたいなのが充満している、っていう。まあベタベタなメタファーだけど。