マイク・ニコルズ 卒業

ダスティン・ホフマンの絵に描いたような童貞臭さにまず爆笑。髪型といい、挙動といい完璧。童貞特有のやたらとそわそわして落ち着かない部分を誇張した演技もよかtった。最初にロビンソン夫人に筆下ろししてもらうところのひどさたるやもう、すさまじかった。
気が狂ったとしか思えない行動を連発しだすあたりから少しずつ表情に恐さが出てくるのもよかった。女性二人の美しさもなかなかのもんだった。
ストーリーとしては、優等生が急にドロップアウトして云々という感じでまあありがちといえばありがち。時折主人公が自分は空っぽだ、とか全て無意味だ、とか発言するあたりの感覚が、アメリカンニューシネマの空気というやつなんだろうか。よくわからんけど。