ニコラス・ローグ Nicolas Roeg ジェラシー The Bad Timing

特に序盤のショットのつなぎ方がとてつもなく奇妙で、ぞくぞくした。ストーリー上の、場面としての連続性ではなくて、似た動きを介して二つのショットをつなげているところなど、特に面白かった。急にわけのわからないタイミングで急激に対象に寄ったり、やたらと鮮やかな赤、青のイメージが盛んに登場してきたのも気になるところだった。主演男優が精神分析医という設定だったし、劇中でカラーセラピーの本なんかも登場していたから、様々な象徴的意味を持たせているのかもしれない。あと、主演の女優はコケティッシュな魅力に溢れており実に可愛らしかった。