26日
昼頃起きる。昼餉の後、久々に教習所へ。学科の効果測定。ノー勉でもいけるかなと思い、軽い気持ちで試験を受けてみたが、9割以上で合格のところ、五割強しか取れず。さすがにまずいということで、一時間半ぐらい真面目に勉強する。途中、エレベーターで学校の後輩女性とばったり会う。共通の友人と飲む予定だった、とのことで、お誘いを受ける。当然即決で快諾。試験をなんとか一発パスし、一旦北区。シャワーを浴びた後、恵比寿へ。オサレなベトナム料理屋で、デリダを研究している賢い後輩と合流。三人で飲み食い。全体的に味はまあまあ高レベル。ただ、高かった。デザイン料とかだったらうざい。まあ将来お金持ちになったらまた来たい。全員喫煙者なのに店が禁煙だったため、飯の途中で全員で外に出たりした。横浜はこれから居酒屋すら禁煙になるという噂があるが、そうなったらもう横浜では遊べない。中出し市長はふざけた政策を押し通すのはやめて欲しい。恋話や共通の知人の悪口などでひとしきり盛り上がり、拙宅に移動。

mixiで厳しい匂いがプンプンする共通の知人の日記やレビューを読んで、まず日本語になってないとか、こんなの去年から留学に来ている外人レベルだとか言いたい放題貶しまくって遊んだ。(もちろん冗談)。全女性と、もともとあんまり深刻に物事を考えていないタイプの男性は基本的に全肯定できるが、中途半端な自意識だけあって、色々と勘違いしていそうな男性には若干腹が立つ。ごく稀にそういった人達の弱味を思いっきり突いて、アイデンティティを崩壊させてみたい衝動に駆られてしまう事もあるが、そこまで悪趣味でも暇でもないので、そんなことはしない。ただ、やはり中途半端に勉強しているつもりになることは周囲にも害悪を撒き散らすだけなのでなんとかしてほしい。などと自戒の念をこめまくって記しておく。

デリダ研究をしている後輩とは、見事なぐらいパーソナリティーがかみ合わないので、話していて非常に面白い。体癖がよほど違うのだろう。デリダの奇跡論についてなど、面白い話がたくさん聞けた。彼の要約能力の高さもあってか、デリダがやっていることを非常に大雑把に捉える事ができたような気がするが、それでも全く読む気が起きないのは、やはり端的に、退屈そう、つまらなそうだから。言っている事がどう考えても正しいのはわかるが、それがどうしたの、というかそんなこと言ってても全然楽しくないじゃん、というものすごくベタなツッコミを入れたくなってしまう感じが拭いきれない。そのあたりは、丹生谷氏なども、ユーモアがない云々という形で、似たようなことを書いていたような記憶があるし、この日後輩に紹介してもらった三浦俊彦も、やはりデリダはどうしようもなく退屈、とか書いていた。まあ小生はそっち系統、ということだろう。

朝方からは、苫米地氏や三浦氏といった、怪しさ満点の切れ者たちが、いかに危険かつ刺激的か、といった話で散々盛り上がる。特に三浦氏については、これまで名前すら知らなかったが、一瞬にして大好きになってしまった。書評や評論などを見る限り、文章は簡潔かつ非常にマトモなんだが、本人は人間としていかれまくっている、というところが素敵すぎる。毎日死ぬほどサプリメントを飲んでいる話とか、自作怪獣同士を戦わせている絵をサイトに載せているところとか、めちゃめちゃ笑える。十時ごろまで喋ったところで、お開き。ようやく就寝。



27日
夕方四時すぎに起きる。PS2のメモリーカードが突然壊れる。WEが出来なくなってしまったので、仕方ないからもう少し勉強時間を増やそうかと思う。「野性の思考」を一章分読んだ。オモロ。夕餉の後、ポン・ジュノの商業映画デビュー作、「吠える犬は噛まない」を。やっぱり天才だ。腹が痛くなるほど笑った。犬好きの前で犬鍋、というネタはすでにこの人が使っていたようだ。先を越されていたのは悔しい。やはり韓国人だけのことはある。夜中から下北沢へ。まず蝉を食した友人の家に寄り、忘れ物の虫かごを受け取った後、basement barへ。下北沢ナイトウォーカーというイベントに参加。下北沢中のクラブやライブハウス合同のイベントで、リストバンドでどこでも入れるという、フェスのような珍しいイベント形態だった。ただ、観たいものは同じ場所に集中していたため、結局basement bar と隣のWEDGEしか行かなかった。一時ごろから観始め、タカラダミチノブ、クボタタケシを少しずつと、やけのはら、イルリメ、アフラを観た。やけのはらは何度観ても最高。イルリメ、アフラは非常にかっこよろしかった。特にイルリメの一番好きな曲が聴けたのが嬉しかった。先日のwillyに続き、多くの友人と偶さか会い、色々と語り合ったり。青春ですね。朝松屋で牛丼食って北区。帰りの山手線で寝てしまい、二周ぐらいしたのか、家についたら11時前だった。



28日
起きたら六時過ぎ。チェルフィッチュに行こうかと思っていないこともなかったのだが、断念。鈴木志保「船を建てる」を読み始める。これはいい。実にいい。一巻だけでもう泣きそうになった。その他、色々と読書。三浦氏のパロディ論など。いよいよ花田清輝アヴァンギャルド芸術」にも着手。一本目の文章にいきなり震えた。ガルゲンフモール!カッコいい!
夜はテレビで、ボキャブラ天国の同窓会的な特番を観た。ブーマーやプリンプリンなど、最近ではほとんどブラウン管で見る事のない実力派芸人達の顔を久々に拝む事ができた。ブーマー、昔結構好きだったなあ、などと思い出したり。10年ぶりに見たパイレーツのネタが、「それにしてもおっぱい垂れたねー」、「お互いさまだっちゅーの!」だったのには震えた。凄まじい哀愁。10年という時の重さを感じた。
夜中煙草を買いにコンビニまで行った以外、全く外出せず。夜中ははてなに書きこみした。ていうか今してるし。