18日
昼ごろ起きる。ゼミに出てSATCについての発表などを聴く。あの四人の主人公達には、ゲイを除いて、セックスの介在しない男友達は全く存在しないらしい。その分それぞれにゲイの親友がいて、彼等とは良好な関係を築いているんだとか。わかりやすいといえばわかりやすいが興味深い線引きの仕方だと思う。しばらく喫煙所で無駄話の後、原宿に移動。輸入文房具店で、親と友人の誕生日プレゼントを購入。徒歩で渋谷へ移動。内定者の集まる忘年会に参加。女性陣の趣味の話に付き合い無難に乗り切る。ジャズやフュージョンが好きな娘、大泉洋の大ファンの娘、などがいた。家に着いて、トヨタカップ、ガンバVSマンUを見ていたら途中で寝てしまった。
とにかく失点の仕方がもったいなかったな、という感じ。特に一点取った後すぐにルーニーにやられた場面が痛かった。点が入った瞬間から、明らかにマンUの本気度が上がっているのが見て取れただけに、ほぼ全力のマンU相手にどの程度勝負させてもらえるか、という部分をもう少し見たかった。あの得点以降は、前半同様の流し気味のペース配分に戻ってしまっただけに、いくらガンバが三点取ったからといって、彼らの攻撃サッカーが世界王者にも通じた、ということにはならないだろう。


19日
朝早起きして教習。技能二時間、学科一時間。終了後、アメリカから一時帰国中の高校時代の友人と昼食。ムルギーに行くはずが閉まっていたため、目黒ルソイで。海老カレーせっと。うまし。

ビジネスの世界では、理論と現実がどのように対応しているのか、といった話を聴き感心。仮説に収まらない例外が見つかるたびに、それを包摂する新たな理論を組み立てる、というプロセスを、金銭面や時間、人的コストといった外的条件の許す限り行う、というのが基本的なスタンスのよう。哲学なんかと違って、〜までに結論出してね、といった締め切りや、その他外的な条件による限界が明確にあるので、仮説の更新が永久に終わらない、いわゆる解釈学的循環、のようなデッドロックに達する危険性はほとんどないようだ。なるほど。当たり前といえば当たり前の話なんだろうけど、まるで縁のない世界の話だったので新鮮に聞こえた。コンサル、という仕事の内容は、たぶんある程度使えるレベルの仮説を素早く、大づかみではあっても提示していくことなんだろう。

あと、面白かった話題。アメリカでは、同じ学校に野球部が二つある学校が珍しくないらしい。互いに相手チームを意識させ、競争を促すことで、劇的に成長速度が上がるんだとか。そういったスポーツまでも利用して、敵、味方を明確に分ける考え方を、幼少期から徹底して叩き込むようだ。ディベートや議論が重視される傾向にも、同じ事情が関わっているんだろう。凄い国だ。結局、アメリカはダークナイトだからもう駄目、という話ばっかりしていた気がする。ブルースはヒロイックに悩んでズブズブ深みにはまっていくわけだけど、彼の悩みなんざ、ようはヒールがいなければ善玉レスラーは輝かない、という程度のことでしかないわけだから、ヒーローも楽じゃないなあ、と笑いつつ、プロレス的な予定調和、手打ち、八百長の持つ意味をもう一度考え直せば済む話なのではないかと思うんだが、それがなかなかできないのがアメリカなんだろう。

夕方友人と別れ図書館へ。ジジェクの続きを読んだり、たまたま棚で見つけたラジニーシの告発本をぱらぱらめくったり。ラジニーシは、わりと反面教師としては、参考になる面が多い人だ。

帰宅後は眠くてあまり頭が働かなかった。明日もはやいのでもう寝る。