久々にゴールデンで催眠術をメインに扱った、「ザ催眠」とかいう芸能人のトラウマ解消、などと謳って鈴木宗男先生に「ムネオハウス」はなかった、とか言わせたり、保坂に高岡早紀と布袋がどうこうとか言わせたり、というアホなバラエティ番組をやっていて、昔色々と催眠について考えてた時期があったことを思い出してしまった。
去年の暮れだったか今年の初めごろだったか、そのぐらいの時期に一時催眠術にはまっていて、色々と本読んだり調べたりしていた。催眠術っていうのはなにかとオカルト的に見られて、胡散臭い、信用できないといったネガティブな印象を持たれることが多いが、実際にはその起源を探っていくと精神分析と根っこは一緒だったりして、結構あなどれん部分もあるんじゃないか、とか思っていた。フロイトがブロイラーと決別せずに違う道を選んでたら今頃どうなってたかわからんぞ、という話。
そもそも「催眠術」という呼称が悪いわけで、「催眠療法」と呼べば胡散臭い印象がかなり薄れるんじゃないかとも思う。
催眠療法はもちろん理論としては眉唾ものという部分はあるが、そんなこと言ったらそれこそ精神分析も似たような胡散臭さがあるわけで、現在これだけフロイトやらラカンやらが持て囃されてるのを考えると、もう少し催眠療法にスポットが当たってもいいんじゃないか、という気はする。
まあアカデミズムの世界で色々と概念弄んでいじくりまわすのには向かないというのはあるんだろうけども。

結局自分の興味も、ブロイラーやメスマーの著作読んでみよう、とかいう段階までは持たず、女の子に催眠術かけてうんぬんという下世話な興味から、元々バラエティで催眠術のヤラセコーナーに出てた作家(松岡なんとか)のベストセラー小説「催眠」読んで、代々木忠先生の「チャネリング・ファック」のビデオを感嘆しきりで拝見したぐらいで終わってしまったんだが。