山室静 北欧神話

創生に関する物語が、今あるような形での世界が誕生したときには、そこにあらかじめ、最終的な滅びへとつながる要素が組み込まれていた、という描かれ方をしているところが面白かった。(神々と巨人という二大勢力があって、その下に人間その他、という図式。その中で、神々の中に巨人の血をひく裏切り者のロキがいる、っていう。)
最近は、様々な事象を神話の形で理解しようとして、物語を紡ぎだしていく、というような、神話が成立する過程での人間の想像力に興味がある。
現段階で引っかかるのは、神々が人を、読み手がすぐに納得できないような、かなり適当な理由で殺したりする話が結構多いこと。なんというか、あまり良く出来てない話が結構あるという点。

とりあえずは聖書と古事記を読まねば。近いうちに。