長新太の絵本

最近、彼の絵本をまとめて読んでいる。現時点で大体十五冊ぐらい。有名どころ中心に。
彼はナンセンス絵本の王様、と言われるほどの人物らしい。最近まで名前も知らなかったが。
彼の名を知ったのは、漫画家うすた京介経由である。彼のブログにて、尊敬する漫画家についてのくだりで、彼が別格の存在として紹介されていたのを見て、興味を持ったわけである。
いくつか読んでみると、なるほど「マサルさん」なんかに影響を与えているというのがよくわかる。いい意味での適当さをもった絵柄もそうだし、なにより一切の論理関係を無視しためちゃくちゃな展開がすさまじい。ぶっ飛んでいる。
校長先生が鉛筆になってしまう話とか、雲が手の形になって、あらゆるものをおにぎりにしていく話とか。なんのこっちゃという話である。でも凄い笑えるわけである。
うすた以外ではウゴウゴルーガなんかにも影響与えてそうな感じがする。
とにかくこんなもん子供だけに読ませておくのはもったいない、ということで、ナンセンスの笑いを研究する上で大事な資料にもなり得るだろうし、もう少し読んでいきたい。