吉田戦車 くすぐり様

初期の作品(伝染るんです。より前)。まだ完全な自分の形を見出してはいない段階だったのか、完全なギャグとも言い切れない作品が多かった。それらの作品は妙な寂しさや寂寞感が感じられるものが多かった。意外だったが、これはこれで味があってなかなか、という感じ。笑いの中に一抹の寂しさ、というバランスが良かった。あとは全体通じてストレートな下ネタが目立っていたのも印象的。まあそのへんは掲載誌との兼ね合いなんかもあるのだろう。おそらく。