旧約聖書
以前読んだ「創世記」に続き、「出エジプト記」、「ヨブ記」を読んだ。
創世記は「古事記」や各国の神話と似て、ひたすらセックスと戦争を繰り返す神々や人間達の様子が語られる感じ。出エジプト記には、有名なモーセの十戒のくだりが出てくる。イスラエル、ユダヤ問題についてしっかりと考えるためには一応読んでおいて損はなかったかな、という感じ。後半はひたすら儀式のディテールについての説明が繰り返されるばかりで読み飛ばしてしまったが。
ヨブ記はメルヴィルをはじめとして様々な作家が度々引用しているのでいつか読まねばと思っていたが、ようやく読めた。何よりも、神の存在に疑いを持つ人物の物語が聖書中にあるというのが興味深い。だからこそ様々な文学作品で参照されるのだろうが。
ここからグノーシスを経由してディックのヴァリスに至る流れはそろそろ押さえておきたい。あとは新約つまみ読みしてヴェイユ「重力と恩寵」の精読に向かいたい。