早川いくを へんないきもの

文体の臭みはなんとかならんかな、という感じがした。ウケ狙いで書いてすべってる感じできつかった。ただ、紹介されているいきもの自体はいろいろと興味深かった。
最強の生物クマムシをはじめとして、皮膚病を治すドクターフィッシュ、雄が弱すぎるボネリムシ、深海でひたすらじっとしてるだけのナガヅエエソなんかも面白かった。

深海生物は調べたらいくらでも面白いもん出てくるだろうな。
最近はジョルジュ・サンティレール発の構造主義進化論が正しいような気がしている。その流れでいくと人間以外の生物の生態はチェックしといたほうがいい気がするんだよなー。今後地球環境が変わった際に人類がどういう方向に進化して環境に適応していくのか、あるいはできなくて滅びるか、を考えたい。バッタの相変異的な出来事がどこかで起きると思う。あるいはもうどっかでひっそりと起きてたら面白いんだが。世にいう天才という存在は、そういう意味では一般の人間より進化した存在かもしれないよね。

深海は環境が地上とは全然違うから適応の仕方も異なって、だからそこに住む生物の生態も面白いんだろう。荒俣さんの本で色々チェックして、その後は想像上の生き物のほうも研究してみたい。