ヴァーツヤーヤナ カーマ・スートラ

おそらく世界最古のハウトゥセックス本なんじゃないか、と思うのだが、男尊女卑的な傾向は措くとして、基本的に書いてあることが今の本とたいして変わらん、というのは笑えた。人間の考えることなんてそうそう変わるもんじゃないわな。甘噛みの仕方とかまでのってたのも面白かった。

基本にある思想としては、ダルマ(宗教的価値の習得)、アルタ(富や資産の獲得)、カーマ(愛、快楽、官能的満足)の三つを調和を持たせつつ実践すべし、という感じ。バランスが大事ってのは中庸ってなことで、まあ納得。人生をワンサイクルで考えると、若い時期はやはりカーマが突出してくるのは当たり前なので、その間はバランスを崩さない範囲で官能的満足を得た方がよいのかもしれん。