2007-11-11から1日間の記事一覧

ストア派こそがエピクロス派であり、エピクロス派こそがストア派である。 吉田健一は、まさにこういう感じだな。うん。

セックスとかやるという表現は攻撃的で良くない、まぐわうという日本語の美しさを再確認すべき、といった記述が、立ち読みした某整体師の本に書かれていていたく感激したことを今思い出した。視線を交わすというところから出来た言葉だとか。いい話。これか…

バランスについて

バランスがとれていれば、所謂幸福と言われる状態が常に持続する。もちろん完璧なバランスを取ることは不可能なので、完璧な幸福状態にいるというのもまた不可能なのだが、まあ微分でいうと極限というか、ギリギリそれに近いところまではいけるだろう。病気…

トーベ・ヤンソン たのしいムーミン一家

ヤンソンはこの作品ではじめて人生肯定的な結末を迎える物語を書き上げることができたらしい。それまでの作品には第二次大戦におけるフィンランドの惨状が色濃く反映されていて、童話なのに絶望的な結末だったとか。本作もかなり諦観に近いものを感じるとこ…

ヴァーツヤーヤナ カーマ・スートラ

おそらく世界最古のハウトゥセックス本なんじゃないか、と思うのだが、男尊女卑的な傾向は措くとして、基本的に書いてあることが今の本とたいして変わらん、というのは笑えた。人間の考えることなんてそうそう変わるもんじゃないわな。甘噛みの仕方とかまで…

早川いくを へんないきもの

文体の臭みはなんとかならんかな、という感じがした。ウケ狙いで書いてすべってる感じできつかった。ただ、紹介されているいきもの自体はいろいろと興味深かった。 最強の生物クマムシをはじめとして、皮膚病を治すドクターフィッシュ、雄が弱すぎるボネリム…