デヴィッド・クローネンバーグ スパイダー 少年は蜘蛛の夢を見る

暗すぎ。地味すぎ。でも二時間近く全くだれないあたりはさすが、という気もする。
監督自身が語っていたが、壁紙やら主人公の服装やらから、画面を越えて強烈に湿り気、ジメジメ感が伝わってくる映画だった。視覚以外の部分にかなりの注意が払われているところはいいなあと思った。
お母さんや寮母の顔が何度か入れ替わっていたのだが、おそらくは全てには気づかなかったんだろうな、というのを終盤に入ったあたりで気づいたときが一番怖かった。